美樹本晴彦先生 4月新作版画のご紹介
40年にわたり常に業界の最前線を走り続ける巨匠・美樹本晴彦先生。
そんな美樹本先生が少し変わった角度で取り組まれた新作版画をご紹介いたします。
今回、2作品を同時にリリースとなりました。
『燈華-彩-』 『しずく灯-廻-』
この2作品は、過去に版画化され大変好評だった作品に、美樹本先生ご自身で大幅に加筆された作品です。
何度も加筆しながら打ち合わせをし、何度もやり直して完成したもので、
もはや『加筆』と言うよりは『描きなおした』というべきものになりました!
それぞれの作品について先生よりコメント頂きましたのでご紹介いたしますね。
まずは『燈華-彩-』です。
→
→
こちらの元絵は割と近年の作品ですが、
再版画化に至ったこと、大変ありがたく思っております。
以前の版画の際には、灯籠が淡く光っている怪しげな雰囲気を重視して仕上げていたのですが、
今回は色とりどりの灯籠もしっかり見えるようにし、
その代わりに光が滲んだような表現を加え全体の色調も少し調整してみました。
続いて、『しずく灯-廻-』です。
→
元の絵柄は10数年前とかなりの旧作になりますが、
再版画化に際して光の色調を明るくし、
そして全体の質感に『幻朧』で用いた点描的な質感を加味し、
より雰囲気が感じられるようにアレンジしました。
美樹本先生のこだわりの詰まった素晴らしい作品たちです!
神絵祭会場でも展示予定ですので、ぜひご覧ください!