切符先生 新作版画紹介!!『hiver』
イラストから香りすら感じることができるような繊細な人物描写と大胆な構図や背景の表現が、圧倒的な表現力であり唯一無二として多くのファンに愛されている切符先生。
切符先生の待望の新作版画が神絵祭で発表となります。
タイトルは「hiver」(イヴェール)
すでに発表済のイラストですが、版画化するにあたり、絵柄を大幅に修正していただいております。
今回の版画は先生が版画工房まで足を運び、色校正を直接行ってくださいました。
その際、特殊効果の制作の様子なども目の前でご覧いただき、とても細かい作業を経て版画が作られている様子に驚いていらっしゃいました。
▲切符先生が色校正をしている様子。
色々な角度から見て、色に問題が無いかを確認していました。
▲乾くと透明になる樹脂を、花びらに乗せて特殊効果を付けるところ。
花びらの筋に合わせて樹脂も一つ一つ手塗りで仕上げます。
切符先生もチャレンジしてみましたが、花びらの筋が分かるように樹脂に厚さなどを持たせて塗ることが難しいそうです。
<切符先生コメント>
★「hiver」というタイトルを付けた理由について
“hiver”はフランス語で冬という意味です。
お互いの孤独に触れ合いながら、冷たい冬の海の中へと沈んでいく二人を描きました。
★こだわったところを教えてください
沈みゆく二人の孤独感が伝わるよう、目はあえて開けず繋いだ手で二人の関係性を表現しています。
また、華やかさの中に潜む寂しさが伝わるよう、人物のトーンをあえて下げています。
★版画にする際に修正を加えた理由について
版画として出来上がる際により奥行きが伝わるよう、フラットな黒一色ではなく色をいくつか混ぜてコントラストと色味を細かく調整させて頂きました。
★見てくださるお客様へのメッセージをお願いします
水の中と奥行きを表現するため、版画を制作する職人さんの素敵な技術で花や絵にみずみずしいタッチが加えられています。
静寂な時を彩る素晴らしい作品に仕上げて頂いたので、是非絵と時を一緒に過ごして頂けたら幸いです。
こだわりの作品をぜひ会場でご覧ください。