新作版画情報 カントク先生『灯篭流し』
版画情報
2019.08.30
カントク先生の神絵祭新作は、光と影が絶妙なコントラストを織りなす『灯篭流し』
先生ならではのこだわりを伺いました。
―作品を描いたきっかけ
もともと光をテーマに描き下ろした作品群の中の1枚なのですが、この作品と8月に版画化していただいた『ほたるの森』はあえて暗い絵を描きたくて制作した作品です。
そもそもこの2枚を描きたくて光がテーマの作品群にしたんです。
暗い中にたくさんの光が点在するようなイメージからふくらました作品です。
―タブレットが変わって最初の作品ですね。
※タブレット:デジタルで作品を制作するときのツール。
新しいタブレットでは自分がこうしたいというイメージにかなり近づけられる手ごたえがあります。
制作過程でイメージしていたものと差のない仕上がりになるというか、モニターチェックの際にほぼ修正がありません。
実際の生のキャンパスに絵を描けているような感じです。
―今回の版画の仕上がりはいかがでしたか?
中心の光源のオレンジがイメージしたものにドンピシャだったので、「光ってくれたな」と。
現実的なものはそのまま描くようにしているのですが、その中でも非現実的な空気感が「光」で感じてもらえればです。
―ファンの方に一言お願いします。
光がどうこう言ってますが、女の子を見てもらえればうれしいかなと。
この『灯篭流し』は明るくない中でも女の子に視線が向くように光らせましたので(笑)