帰ってきた!そこまで聞いて委員会 神絵祭2018池袋の陣 特別企画

帰ってきた!そこまで聞いて委員会 神絵祭2018池袋の陣 特別企画

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2018年9月に池袋で行われた神絵祭の座談会レポートを今年もお届け!

今回はなんと!天夢先生とカントク先生による伝説の企画『そこまで聞いて委員会』が大復活!

豪華なゲストと共に繰り広げられた爆笑必至のトークをお楽しみください。

司会(以下・司):それでは本日、司会を務めます天夢森流彩先生、カントク先生の入場です。
皆様拍手でお迎えください!(盛大な拍手と共に先生入場)

左:天夢心森流彩、カントク 右:てぃんくる、ピロ水、珈琲貴族

カントク(以下・カ):はい、イラストレーターのカントクと申します。
今日はお越し頂きありがとうございます。神絵祭には今年も参加できて大変嬉しく思っておりますが、先ほど紹介にありましたように、今回は僕たちが司会です。
なんかやることになっちゃったんですよね(笑)。ちょっと何を言っているのかわからないとは思いますが、僕にもさっぱりわかりません(会場爆笑)。
まあそんな感じで、この番組をですね、

司:番組ですか?(笑)

カ:はい(笑)。この番組の進行は僕たちふたりで進めさせて頂きますので、今日は最後までよろしくお願いします(会場拍手)。

司:では、天夢先生よろしくお願いします。

天夢森流彩(以下・天):はい、もうひとりの司会の天夢と申します。よろしくお願いします。
今日はカントクさんとふたりで、どうなるのか僕らにもよくわからないんですけど、ほぼぶっつけ本番でやれるところまでやっていく、ということで(笑)。

カ:そうなんですよ。最初に「こんなことやってみませんか?」って資料で頂いた紙がペラ一でして(会場爆笑)。

天:「あとはアドリブで!」みたいな感じでしたよね(笑)。
なので、なんとかじっくりやっていこうとは思うんですけど、もし何かダメな時とか、やばそうだなと思ったら止めてください(笑)。

司:かしこまりました(笑)。

カ:ダブルMCなのに、さらにサブMCが付いているってどういうことでしょうね(笑)。

司:そもそも、今回どうしておふたりが司会を務めることになったのかと申しますと、昔、雑誌『E☆2』で『そこまで聞いて委員会』という連載をしておりまして、その時に司会を務めていたのが、天夢先生とカントク先生のおふたりなんですよね。
もうかれこれ10年以上前……ですかね?

天:たしか、10年か11年くらい前でしたか?

カ:昨日調べてみたんですけど、2007年から連載をやっていました。

天:カントクさんの初仕事、とまではいかないけど、かなり初期の方の仕事ですよね?

カ:結構、初期だと思いますよ。
何もわかっていなかった若造イラストレーターが、先輩イラストレーターに話を聞いていくという「なんでやっちゃったんだろう……」っていう企画です(笑)。

天:雑誌の方でもね、いろいろ無茶振りが多かった(笑)。

カ:はい(笑)。

天:たぶん会場内にも、読んでくれていた人がたくさんいるかと思います。
今は連載していないのでさびしいですけどね。

司:今回、イベントで企画を復活させるということで、公開処刑を(会場爆笑)――じゃなくて(笑)、公開録音的な感じでやっていこうかと思いまして。

カ:ぽろっと本音が出ましたね(笑)。

司:(笑)。というわけで、本日はおふたりに進行して頂きますのでよろしくお願い致します。

天:よろしくお願いします。
では、早速、本日のゲストの御三方をお呼びしたいと思います。
この晒し上げられる場に(会場爆笑)。

カ:『そこまで聞いて委員会』という企画はですね、ゲストお呼びしてぐいぐいと質問をしていくという企画となります。
皆さんご存知かと思いますが、もうしばらく茶番にお付き合いください(笑)。

天:じゃあいきましょうか。

カ:では、てぃんくるのせつな先生、ピロ水先生、珈琲貴族先生どうぞお入りください!(先生入場。会場、盛大な拍手)。

天:雑誌の方で連載していた時は、ゲストは大体ひとりだったんですけど、今回は公開でお話をするということで、なんと3人もゲストをお呼びしています。

カ:いやー、フタを開けたらいつもの面子というね(会場爆笑)、もうひどい茶番ですけれども。

天:ちゃんと新しいフレッシュな方も入っていますから(笑)。

カ:そうですね。いや、豪華なんですよ?
フレッシュな空気も入って、ある意味、最強の布陣なんですよ?
なんですけど……まあ、なんと言いますかね(笑)。
これからしばらくお付き合い頂ければ(笑)。
では最初にひとりずつ、ご挨拶をお願いしてもよろしいですか?
入場順でてぃんくるさんから。

てぃんくる(以下・て):はい。こんにちは、てぃんくるのはるかぜせつなです。なんというか、今日はちょっと新しいですね。

カ:そうですね(笑)。
新しいのかいつも通りなのか、ちょっとわからないですけど。

天:かなりぶっつけ本番的というか、やっちゃった感がありますよね(笑)。

て:なので、少し戸惑っていますけど、今日はよろしくお願いします(会場拍手)。

カ:よろしくお願いします。
では次にピロ水先生お願いします。

ピロ水(以下・ピ):はい、皆さんはじめまして。ピロ水と言います。
たぶん皆さん、「すごい先生方の中にひとり、クソザコナメクジがいるなあー」と思われていると思うのですが(会場爆笑)。

カ:いやいやいや(笑)。

ピ:いや、僕が一番そう思っているので(笑)。

天:そんなことないですよ(笑)。フレッシュな風に期待しています(笑)。

ピ:ありがとうございます。今日は生暖かい目で見守ってください。よろしくお願いします。(会場拍手)。

カ:では珈琲さん、締めの挨拶をお願いします(笑)。

珈琲貴族(以下・珈):ええ?
まあ、なんというか、今年は締めるような格好をして来れなくて申し訳ないのですが(笑)。
そうですね、『そこまで聞いて委員会』を連載されていた時にはご一緒する機会がなかったので、この場でコラボができたことは非常に光栄でございます。
という真面目な挨拶をしていますけど、実は緊張しているんですよ(笑)。
変な格好をして出てくるのに慣れちゃったから、鎧がない感じで(笑)。

カ:今日は武装解除していますよね(笑)。

天:何か着てないとダメ、みたいな(笑)。

珈:そう、武装解除しちゃって生身なので、何をしゃべったら良いのか全然わかんないですね(笑)。
まあいいや、今日はよろしくお願いします(会場拍手)。

司:では、皆さんご着席ください。なんか記者会見みたいですね(会場爆笑)。

カ:僕たちは弁護士、みたいな。

珈:それだと間違いなく、僕がやっちゃった人ですね(笑)。
あ、でもやっちゃったら真ん中に行きますよね。(てぃんくる先生を見ながら)何かやっちゃいました?(会場爆笑)

て:いえ、やってないです(笑)

カ:それでは進めさせて頂きますね。
雑誌で連載していた頃は、ゲストの生い立ちからなにから、深く深く質問をしていく企画だったんですけども、今日は皆さんから事前に募集させて頂いた質問の数々を、イラストレーターならではのえぐり方をして(笑)、聞き出せればなあと思っております。

カ:じゃあじゃあ、順番にいってみましょうか。

Q.もし一度、自分以外の絵師さんになって絵を描けるとしたら、誰になりたいですか?

天:「誰かになって、こんな絵を描きたい」といった使い方もあると思うので、何でもお好きに答えてください(笑)。
じゃあ……珈琲さんから。

珈:誰になりたいかというと……外見的にですか?(会場爆笑)

カ:外見でも良いですよ。

珈:じゃあ、イケメン絵描きになりたい、とりあえず(笑)。
絵じゃなくてビジュアルでチヤホヤされたいですね。
まあ代表的な例を言ってしまうと、岸田●●先生みたいな(会場爆笑)。

天:輝きたい!
みたいな感じですね(笑)。

珈:そうですね、絵と同時にというより、絵よりも本人が目立っちゃうような人生観っていうのは面白そうじゃないかな、と。

天:たぶん、新しい世界に行っちゃう系ですよね。

珈:ですね(笑)。
絵だけで判断するなら……ちょっとわからないですね。
自分もそうですけど、それぞれにそれなりの悩みがあると思うので。

カ:そうですよね、ご自身で絵を描いて、他の人になってまで絵を描きたくはないですよね(会場爆笑)。

天:なるなら遊び人になって遊びたいですよね(笑)。

珈:僕は温泉宿をやりたいですね(笑)。
絵師じゃないですが。

天:温泉に飾る水墨画とか描いてみたりとか、ちょっと良いかもしれないですね。

珈:それくらいゆっくりやりたいですね、忙しいから。

カ:いいですね、掛け軸にスク水とか描いてみたり(笑)。

天:温泉に泊まった客が何か聞いてくるまでずっと飾っておく、みたいな(笑)。

珈:「子宝」みたいな感じで(笑)。
そんな感じですね、はい。

天:ちなみに、てぃんくる先生とピロ水先生は、なりたい絵師さんとかはいますか?
珈琲さんみたいに、別に絵師さんや絵師さんの絵限定じゃなくてもいいんですけど。

ピ:そうですね、先に珈琲貴族先生に言われちゃったんですけど、外見的な意味で言うなら――

天:別に外見に限ってないですよ(会場爆笑)。

カ:画力も受け継いで頂いて結構ですので(笑)。

ピ:はい(笑)。
でもやっぱり岸田●●先生とかはすごいなー、と思いますよね。
もう最近は、声優さんとかもそうですけど、絵描きまで外見的な良さを求められる時代になっちゃっているので、僕も珈琲貴族先生と同じような感じで気になっちゃいますね(笑)。

天:案外、二次元キャラになってみるとか。
バーチャルYouTube的なものとかも面白いんじゃないでしょうか?

カ:あー、ありますよね。
中身を知っているとげんなりされるヤツですよね(会場爆笑)。

天:たまに不都合や放送事故で漏れちゃいますよね、中身が(笑)。

カ:ありますねー。
ちなみに、てぃんくるさんは誰かになりたいとかってありますか?

て:ええと、こういう絵を描いているので「描いているのは可愛い女の子なんだろうな~」って思われていて、がっかりされることが多いんですよ(笑)。
なので、がっかりされない可愛い女の子になりたいです。

カ:本当の意味での美少女イラストレーターになりたい、ということですね。

て:そうですね。「魔法少女」で「イラストレーター」がいいです。

カ:魔法少女イラストレーターですね。
なんか思い出しますね、前に岸田さんも同じこと言ってましたもんね、「それが一番最強じゃないか!」って(会場爆笑)。

天:たしかに最強キャラですね(笑)。
いやでも、それはありだと思いますよ。
じゃあ、次の質問にいきますか。

珈:なんか僕、今日は職業捨ててきちゃったんで、イラストレーターと呼ばれちゃったから、何をしゃべっていいかわからないんですよね(笑)

カ:大丈夫です、次の質問はイラストレーターとしての質問ではないので(笑)。

Q.もし異世界転生するならどうなりたいですか?(会場爆笑)

天:異世界転生して、何になってもいいですよ。
別に人間の職業とも何とも書いてないですから。

珈:(間髪入れず)じゃあ僕は女子高生でいいです(会場爆笑)。

カ:異世界でも女子高生になりたいんですか?

珈:なりたいですね(笑)。

天:『異世界・女子高生・ブルマ・たたかう』みたいな。

珈:じゃあ、それで(笑)。

天:武器は何ですか?(笑)

珈:武器はブルマでいいですよ(会場爆笑)。

天:投げるんですか?それとも防御力がすごい、みたいな?

珈:防御力なんてないですよ。
相手は手を出せませんから(会場爆笑)。
そのまま魔王の座を奪えばいいだけです。

天:なるほど、つよいですね(笑)。
まあ、ある意味で異世界ですよね。

カ:異世界とは(笑)。
たしかに見たことのない世界ですね。

珈:いや、あるでしょう!
おふたりは世代的にブルマじゃないんでしたっけ?

天:えっと……ブルマですね。

カ:ブルマです。

珈:じゃあもう、わかりますよね?(良い笑顔)
何も心配することはないです(会場爆笑)。

カ:いや、さっぱりわからないです(笑)。
それじゃあピロ水先生は異世界に行くとしたらどうしたいですか?

ピ:そうですねー、おっぱいの大きい女の人になりたいですね(会場爆笑)。

カ:ご自身で描かれるような女の子になりたい、ということですか?

ピ:やっぱり理想を形にしているので。
胸とか肩に重みを感じてみたい、っていうのがありますね。

カ:肩こるわ~、とかをやってみたいわけですね(笑)。

ピ:そうですそうです(笑)。

天:それで他の冒険者を上手くパーティー入れていくんですね。

ピ:いや、僕はそこで自己満足して、最初の町を移動しないかと。
たぶん、ずーっと、ゆっくり休んでいると思います(笑)。

天:レベルが上がっても旅立ちの町にいるんですね。
そのうちなんかこう、ギルドで呼び込むだけのお姉さん、になっちゃうみたいな感じですかね?(笑)

ピ:そうですね、たぶんそんな感じになると思います(笑)。

天:わかりました(笑)。

カ:では最後に、てぃんくるさんお願いします。

天:別に、今みたいな冒険用の世界じゃなくても、どんな世界でも、何になっても大丈夫ですよ?

て:そうですね……でも、結局は魔法少女がいいですね(会場爆笑)。

天:ありがとうございます(笑)。

て:異世界って、最強になれるんですよね?

カ:そうですね、何にでもなれると思います。

て:なので、魔法少女でイラストレーターだったら、異世界で一番上手なイラストレーターになるのかな、と。

天:なるほど、アリですね。

カ:でも、魔法は使わないイラストレーターなんですか?
魔法を使ってイラストを描いたりは?

て:……全然考えてなかったですね(会場爆笑)。

カ:ありがとうございます(笑)。

珈:あれ?
これは司会のおふたりは質問に答えなくてもいいんですか?

カ:あ、そうなんですよ、僕たちは答えなくてもいいのかな?
ってちょっと思っていたんですけど。

天:じゃあカントクさんだけ答えます?
カントクさんは異世界転生したら何になりたいですか?

カ:なんで僕だけなんですか(笑)。
僕は異世界転生はしたくありません(会場爆笑)。

天:一瞬で終わりましたね。では次の質問にいきましょう。

カ:次は、皆さんのルーツに関わるお話だと思うんですけども、

Q.絵を描き始めるきっかけになった作品もしくはキャラクターはありますか?

カ:ということなのですが、では今度は逆順で、てぃんくるさんから。

て:……私ですか?
不意打ちでしたね(笑)。
考える時間あるなー、って思ってたら(会場爆笑)。
二次元の絵というか、女の子の絵が初めて可愛いと思ったのは、たぶん知らない方が多いと思うんですけど、namcoさんのワルキューレのシリーズの絵が、すごく良いなあと思っていましたね。
小さい頃にすごく可愛いと感じました。

カ:なるほど。

て:その後は『サムライスピリッツ』(旧SNK)のナコルルとか、あと『フォーチュン・クエスト』(著:深沢美潮/角川スニーカー文庫)っていう小説があるんですけど、そのイラストとかも好きですね。

カ:(飾ってあるてぃんくる先生のイラストを見ながら)いや、名残がないですね~(会場爆笑)。

天:年齢層からして違いますもんね。
描いているうちに、だんだん縮んでいったんですか。

て:自分の好きなものを描いていってしまったらこうなった、という感じですね。

カ:そうですね、結果論ですよね。
ちっちゃくなっちゃったのも、下着が見えちゃうのも結果論ですからね(笑)。

て:ちっちゃい……ですかね?

カ:え?
ちっちゃくないと思っているんですか?(会場爆笑)

て:でも、この娘は職業が先生なので、私の中ではめいっぱい大きく描いているんですけどね。

初出:『E☆2Vol.58』表紙

カ:それは(驚)、ちょっとパニックですね(笑)。

天:驚きました(笑)。ありがとうございます。

カ:では次に、ピロ水先生は絵を始めたきっかけなど、いかがですか?

ピ:はい、僕は一気に世代が下がると思うんですけど、きっかけはもう『涼宮ハルヒの憂鬱』(著:谷川流/角川スニーカー文庫)のアニメからですね。
それまでは全然オタクという感じじゃなかったです。
ただ、大学に入った時に、友人がみんな各方面のオタクのプロフェッショナルばかりだったので、それでもう色々知識を詰め込まれまして。
それで、ハルヒで「ガッ!」って来たって感じですね。

天:よくある「巻き込まれ系」みたいな感じですね。

ピ:もう本当にそんな感じでした。

カ:あるあるですね~。
ちなみに絵を描き始めたのは、いつ頃からですか?

ピ:こっちの、こういう業界寄りの絵を描き始めたのは、本当にその『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメを観てからで、大学2年生の時くらいです。

カ:じゃあもうスピード出世というか、そこからどんどん上手くなっていって、一気に仕事をもらった、という感じですね。

ピ:いや~、そんなことないですよ。

カ:そんなことないですか?
いや、ありますよ!

天:自分で答えているじゃないですか(笑)。

ピ:いやいや、ないですよ(笑)。
自己流でやってきて、なんとかイラストレーターと名乗れるくらいにはなったかな?
っていうレベルです。

カ:ネットで少し調べたんですけど、デビューが2009年ですよね?
合ってます?

ピ:合ってます。
その辺りだと思います。
ちょうど10年になるかなーというくらいですね。

天:10年って言ったら、僕とかカントクさんとかもう、普通に色々やってましたもんね。

カ:まあ、そうですねー。
僕的には、10年だったらまあ最近かな、みたいなところはありますけど。

天:じゃあ珈琲さんは?

珈:僕はセガサターンの、昔アドベンチャーゲームで流行ってた頃に出ていた『EVE burst error』(シーズウェア)ですね。
知っている人は少ないと思うんですけど、そういったサスペンス系のゲームが好きだったので、そこらへんの模写からです。
だからもう、20年前ですか?

天:じゃあ当然、絵も今とは全然違いますよね。

珈:全く違いますね。
どちらかといえばカッコイイ系の絵だったので。

天:当時は、わりと中二病みたいな感じの要素とかもありました?

珈:あー、ありましたありました!
でも中二病は本当に中学生の時にやらかしたんで。

天:やらかしたんですか(笑)。
詳しく聞きたいですね。

珈:語ると長くなっちゃうんですけど、バドミントンのラケットを三段階くらい持っていたんですよ。
一番安いラケットと中くらいのラケットと自分が本命で使うラケットがあって、試合で最初は安いラケットを使うんです。
で、弱いから5点くらい取られると「バーカめー!」とか言って、途中で本命のラケットに持ち替えて急に強くなるっていうことをやりました(会場爆笑)。
それで顧問にブチ切れられるっていう(笑)。

天:それ、ちゃんと勝ったんですか?

珈:いや負けました(会場爆笑)。

天:負けたんですか(笑)。

珈:いや、勝つのが目的じゃないので。
相手が僕のことを嫌なヤツだと思えばよかったんですよ(笑)。
バカですよね~。

天:なるほど。

カ:ありがとうございます。じゃあ次にいきましょう。

Q.作家さんによっては、自分の昔の作品を見ると心が折れたり、血反吐を吐く人もいるそうですが、皆さんは昔の作品を見ても平気ですか?

カ:という質問ですが、今度は真ん中のピロ水先生からいきましょうか。
デビュー直前か直後くらいの作品の方が良いのかな?
そこらへんで。

ピ:そうですね、もう本当に、今と全然絵柄が違いますし、それにプラスして画力が一切ない状態なので、今見ると顔が青ざめますね。
嫌な汗が出てくるというか(笑)。

天:朝起きて、この辺に吊ってあったりしたらどうします?

ピ:もう、そのまま寝ちゃいますね(会場爆笑)。

カ:トップクラスのダメージを受けるということで(笑)。

天:ありがとうございます。
でもこれ、経歴が長くなってきたら、また感じ方が変わるかもしれないですね。
なので、ベテラン勢にも訊いていきましょうか(笑)。

カ:じゃあ、てぃんくるさんはどうですか?

て:デビュー前の絵は、描いていた当時ですら、「ちょっといなくなろうかな……」って思うくらいでしたね(笑)。
そういった意味で、逆に今見ると「わりと大丈夫なのかな」という気がします。

天:なるほど。
じゃあ、血反吐を吐くほどにはならないと思いますね。
たぶんもう、色々乗り越えてきた感があるから。

て:たしかに、感じ方は当時と真逆かもしれないですね。

カ:当時は、自分が描けないことに対して、すごくいなくなりたく思ったかもしれないけど、今見返すと逆に、思い出みたいになっちゃう、ということですね。

天:甘酸っぱい思い出になった、みたいな(笑)。

て:そうですね。
今でも、いなくなりたくなるとは思うんですけど、当時よりは気持ち的には楽かな、と。
……まあ、自分から見ることはしませんけど(笑)。

カ:やっぱり、感じ方がちょっと変わりますね。
ちなみに珈琲さんは?

珈:デビュー当時は、まだそんなに黒髪でも女子高生でもなかったので、ダメージを受けると言うよりは「安定してないなー」っていう感じ方をしちゃいますかね。

カ:なるほど。

珈:「お前は何を描きたいんだ?」って訊かれたら、「とりあえず可愛い女の子が描きたいけど……」って答えるというか、まだ属性が決まってなかったし、どっちつかずだったので。
まあ、見ると不安にはなりますけど、どちらかというと「若かったなー」っていう気持ちが前面に出てきますね。

天:落ち着いてくると、ショックどうこうよりは、思い出の範疇になるんですかね?

珈:そうですね。
ただ、私はグラフィッカー時代が長かったので、デビュー当時じゃなくてグラフィッカー時代の絵を見ると、ちょっと殺伐としますかね(笑)。

カ:あ、逆にですね(笑)。

珈:でも、グラフィッカー時代は模写ばかりしていましたし、描くのは自分のキャラではなかったので、もしかしたらそうでもしれないです。「もうちょっと可愛く描けよ!」とは思いますけどね(笑)。

カ:なるほど。
時期によってわかりやすく差が出ますね。
ちなみにおじいちゃんはどうですか?(会場爆笑)

天:僕はですねー(笑)、ちょっと関係ない話なんですけど、この間、掃除をしていたら20年くらい前に描いたアナログの原稿が出てきちゃいまして。

カ:おおー、貴重じゃないですか。

天:まあ貴重なんですけど、あの頃の原稿って、当然アナログでやるしかないじゃないですか。

カ:そうですね。

天:なので、僕はいちいちコンビニに行ってコピー取って、取ったコピーの方でスクリーントーンとか貼ってました。

カ:あ、やりますね。
わかりますわかります。

天:それで原稿をコピー機に忘れて帰って、次に店に行ったらコピー機の横にそっと置いてある自分の原稿を黙って回収してくる、っていうプレイを2回くらいやりまして(笑)。

カ:なるほど。絵的には、見返してもそんなにダメージはなかったんですか?

天:絵的には、なんかもう、苦労した思い出しかないです(笑)。
「頑張ってたなー」とか「苦労したなー」とかを思いだしてから「ふう……」ってため息をついた感じです(笑)。

カ:ため息で済むんですね(笑)。

天:見れなくなるような気持ちにまではいきませんね、古すぎるので。

珈:僕もアナログで描いていた頃は、似たようなことをしました。原稿を忘れるっていう。

天:やっぱりコピー機には忘れますよね(笑)。なつかしい。

珈:そうなんですよ、忘れるんですよ。
しかもコンビニの店員さんが知り合いだったりするので、すごい気まずい(笑)。

天:取りに行った時に「これ忘れましたよね?」って入った瞬間に言われるんですよね(笑)。

珈:そうなんですよ!
「これ、前回忘れてましたー!」って言われて「あっ! すみません……」って(笑)。
あ、話を引っ張っちゃってすみません。

天:大丈夫ですよ。
ちなみにカントクさんはいかがですか?

カ:ああ、僕は絶対に見ないようにしていますので(会場爆笑)。
じゃあ、次にいきましょう(笑)。
次は急にゆるーい質問になります。

Q.先生方がいつも食べている食べ物は何ですか?

カ:食べ物といえば珈琲さんどうですか?

珈:え?
それは作業中の話ですか?
それとも普通の食事ですか?

カ:なんでもいいですよ。
最近のマイブームとかでも大丈夫です。

珈:じゃあ、最近一番食べたのは『たべっ子どうぶつ』ですね(会場爆笑)。
いや、あいつは優秀ですよ。
カルシウムあるし、腹も結構膨れるし、あと安いし(笑)、あと、めちゃめちゃ珈琲と合う。
あのバターの香りがね、珈琲と合うんですよ。
真面目な感じで。

天:頻度的にはしょっちゅう食べられるんですか?

珈:見かけたら買っているので、意外と結構な頻度で食べてるかなー?
食事だと、最近は蕎麦が好きですね。

カ:いいですね!

天:蕎麦はもう、自分で打ったり?

珈:それやると本当にまたメールが来ちゃうんで。
「お蕎麦屋さん開業されたんですか?」って(会場爆笑)。
ラーメン屋の時も実際に来ちゃったんで、ほんとに怖いです。
「一回食べに行きたいんで住所教えてください」って言われて「いや、イラストレーターなんですけど……」って返しまして(笑)。

カ:ありがとうございます。
では、てぃんくる先生はどうですか?
いつも食べてしまう食べ物などは。やっぱりマカロンとかですか?(笑)

て:マカロンですか?(笑)

天:イメージ的にはそっち系ですよね(笑)。

て:あ、でも先日、チェリーのチョコレートケーキの絵を描いたんですけど、その時はチェリー入りのチョコレートを何箱も買ってきて、食べながら描いていました。

カ:それは、かわいいですね~(会場爆笑)。

天:イメージ通りにいくっていうのはすごいですね(笑)。

カ:幸せに生きていってほしいですね(笑)。
じゃあ次の質問にいきましょうか。

天:え?

カ:(ピロ水先生を飛ばしたことに気付いて)ああ、すみません!

ピ:いえ、たいしたことは言えないので進めてください(笑)。

カ:いやいやいや、僕は答えが気になってしょうがないです!(会場爆笑)
じゃあピロ水さんは最近何を食べていますか?

ピ:僕は大阪の方に住んでいるんですけど、近くに『つるはん』っていうお店があって、そこの鴨南蛮の蕎麦とうどんのつけ麺がすごく美味しくてですね、最近は週に3回は食べていますね。

天:じゃあもう、店員さんに顔を覚えられている、みたいな感じなんですか?

ピ:いえ、まだそこまではいってないですね。その周辺の店は入ると「あっ」みたいな反応をされるんですけど(笑)。僕、顔を覚えられるのが嫌いなので、覚えられたらまた次の店に行っちゃうんです(会場爆笑)。
「ほっといてください」みたいな感じで(笑)。

カ:ちょっとわかりますね。

天:顔を覚えられると行きづらくなりますか?

カ:少しなりますね。

ピ:なんかこう、認識されたくないというか、「ひとりでゆっくり食べさせて」みたいな感じになるんですよ。

カ:そうなんですよね。変な話とかもできなくなるじゃないですか(笑)。

珈:でも飲食店だと、顔を覚えられるとサービスしてくれるじゃないですか。

天:たしかにしてくれますね。

珈:インドの人がやってるお店とかめちゃくちゃサービス良いですよ(会場爆笑)。
ラッシー頼んだら勝手にマンゴーラッシーにして「サービス良いじゃん!」みたいな(笑)。

カ:人それぞれですよねー。じゃあ、次の質問にいきますか。

Q.キャラクターを描く時に、得意なポーズや苦手なポーズはありますか?

天:質問された方が、苦手なものが多いので改善策の参考にしたいです、ということでの質問ですけど。
じゃあ、誰からいきましょうか?

司:じゃあ、たまには天夢さんとカントクさんからはどうでしょうか?

カ:え?

天:こっちからですか?
全く今何も考えてなかった、やばいですね(笑)。

カ:じゃあ天夢さんからお願いします。

天:あ、いきます?
僕は基本的にアップの絵が好きだから、顔の周りに手を置くようなポーズばっかり描きますね。

カ:ああ、あの声優の宣材写真みたいなヤツですね。
こういうヤツ(ポーズを取り始めるカントク先生、会場爆笑)。

天:そんな感じそんな感じ(笑)。
苦手なポーズは引いた感じで、特にアクション系になってくると苦手な時がありますね。

カ:ああ、わかります。

天:アクションできます?

カ:いえ、ミートゥーです(笑)。
僕も本当に同じような感じですね。
引きのアクションというのが、少し苦手です。

天:カントクさんの得意ポーズってやっぱり、とりあえずこう「チラッ」って見えているような感じのものが多いですか?

カ:まあそうですね、パンツを見せておけばとりあえずは(会場爆笑)。

天:ですよねー(笑)。

カ:見せておけば自分の中のKラインは越えやすいかなーと。これなら進めてもいいかな、みたいな感じになりますので(笑)。

天:それでいつの間にか得意になっちゃったんですね。

カ:そうですね、でもそれも結果論ですからねー。
では次にいきますか。

天:じゃあ、てぃんくるさんから。

カ:そうですね、考える時間はあったと思いますので(笑)。

て:私は得意ポーズというか、立ちの絵でも寝ている絵でも、お洋服と髪の毛がいっぱい入れば、あとは大丈夫です。

天:フリフリヒラヒラと、髪の毛がいっぱい描ければ幸せ、みたいな感じですね。

て:そうですね。
逆に、アップで服とか髪が入らないのはダメな感じですね。

カ:なるほど。
ちなみに、下着は画面に入れなくても大丈夫なんですか?

て:……そんなに入ってますかね?(会場爆笑)

天:服が透ける感じで、結構入ってますけどね(笑)。

カ:「普通、見えないよね?」って絵でも、なぜか服が透けて見えることが多いですよね(笑)。
あれも結果的なものなんですか?

て:だって、透けていると可愛いじゃないですか(会場爆笑)。

カ:おっしゃる通りでございます(笑)。

天:そうですね(笑)。
じゃあピロ水さんお願いします。

ピ:得意なのは、どっちかというとアオリのイラストですかね。
こう、下からキャラを見上げる感じの。

カ:たしかに、ピロ水さんの作品はそういう印象があります。

ピ:そういうイラストは得意なんですけど、逆に俯瞰がすごい苦手でして。
キャラを見下ろすようなイラストになると、途端に資料がないと描けなくなりますね。

天:つまり、太ももとかが大好き!
ってことですかね?

カ:太ももというか、下乳?(会場爆笑)

天:たしかにカメラが足からとか、下から行くと、よく見えますもんね(笑)。

ピ:そうですね(笑)。
やっぱりアオリの方が描きやすいというか、描きたいんでしょうね、きっと。

天:ああ、願望的な(笑)。

カ:僕は勝手に、逆光で描くことが多いから、「逆光の塗りやすさに影響しているのかな?」ってちょっと思ってたんですけど、それは関係ないんですか?

ピ:光の当て方は、結構描きながら考えますね。
ラフが終わった後に「どういう光の当て方をしようかな?」とか考えちゃうんで、その辺はあんまり関係ないかもしれないですね。

カ:おお、なるほど。
じゃあラフの前の段階でもう、色は関係なしに、アオリが好きだと。
とにかく下から見たいと(笑)。

ピ:もしくは「そのキャラに寄る」っていう感じがやっぱり良いんですよ、距離感的に。

カ:迫力ある作品が多いですからね。
ありがとうございます。

天:では珈琲貴族先生、得意不得意はありますか?

珈:僕は、描きにくい絵はエロくない絵で、描きやすい絵はエロい絵ですね(会場爆笑)。

天:色々正直で良いと思います(笑)。

カ:ポーズ的にはいかがですか?

珈:やっぱり真面目なポーズだとすごいダメですね。
なんか心がざわついちゃうんですよ(会場爆笑)。

天:ちょっとフェチさが出ているくらいが良いんですかね?

珈:そうそう。
フェチというか、扇情的というか。
あと、劣情をあおられないと画力が付いてこないんですよ、どういうことか(笑)。

司:今、飾ってあるイラストについてはいかがですか?

初出:『アーティストカレンダー2018 珈琲貴族』表紙

珈:ああ、これはだって、描かされたから(会場爆笑)。
「お前わかってんな?カレンダーの表紙だぞ?」って(笑)。

天:ひとりだけグラビアになるといけないから(笑)。

珈:たまには綺麗なのを、ということで描いたんですよね。
あと、この絵はですね、印刷所の方が「珈琲貴族の色は出にくい」という挑戦的なことを言ってきたので「じゃあ!」ということで、あえて出にくい色をふんだんに使いまして(会場爆笑)。

天:たしかに、あきらかに紫とかピンクとか、すごくいやらしいグラデーションを、いっぱいかけてますもんね、この絵(笑)。

珈:そうそう、CMYK泣かせの絵を描くぞ~、という思いで(笑)。
だいぶ怒られました(会場爆笑)。

天:なるほど(笑)。

カ:では次にいきましょうか。

Q.今新たに挑戦しようとしていること、もしくは挑戦していることはなんですか?

天:では、連続ではありますが、珈琲さんの方が答えやすい気がするのでいきましょうか。
なにか挑戦していますか?

珈:挑戦しているというか、車の免許を取って5年以上経ちまして、運転も少し落ち着いてきたので、速い車が欲しいと思っているんですよ。
そこで、少しシミュレーションをしています。
捕まらないレベルで(笑)。

天:ドラテクを磨いている、みたいな感じですか?

珈:そうですね。
高速でちょっとやんちゃなスピードを出しちゃうこともあったり。

天:身体は大事にして頂かないと、皆さん心配しますよ。

珈:あ、大丈夫です、煽り運転とかじゃないですよ。

直線で誰もいない時に「いまだ!」っていう感じで少しスピードを上げるくらいです(笑)。
ちょっと速い車を運転してみたい、っていう欲があるんで、それに向けて。

カ:そういう、やんちゃな一面もあるということですね。

珈:意外とやんちゃなんですよね。

天:じゃあ次に、てぃんくるさんお願いします。

て:さっきからずーっと考えていたんですけど、最近、絵を描く以外のことをしていないんですよね。

天:真面目ですね。

カ:かっこいいですね!

天:さっきから色々答えを聞いていくと、一番絵描きというか、「ひとりだけ絵描きさんがいる!」みたいな感じになっていますけど(会場爆笑)。
残り4人がよくわからない感じになっています(笑)。

て:面白くなくてごめんなさい(会場爆笑)。

天:いやいやいや、一番正しいと思いますよ(笑)。
では次はピロ水さん、何か挑戦していることはありますか?

ピ:今、挑戦しているのは、ウチの子を作ろうかな、っていうのを。
看板娘的な。

珈:……びっくりした、リアルでかと思った(会場爆笑)。

天:今なんか、みんなで3秒くらい考えましたよね、「ウチの子……え?」って(笑)。

ピ:順番が逆でしたね(笑)。看板娘的なウチの子を作ろうかな、っていうのをやろうとしています。

天:デザイン的にも色々と挑戦中、みたいな感じですか?

ピ:そうですね。昔はオリジナルを描くのはあんまり好きじゃなかったんですよ。
けど、今年1年くらいはオリジナルのイラストを描かせて頂く機会が多かったので、すごく楽しめるようになってきたんです。
なので「やってみようかな」と。

天:ありがとうございます。
ちなみにカントクさんが最近、挑戦していることは?

カ:挑戦ですか?

挑戦はですね、自宅のキャットウォールをさらに拡張しようとしています、猫様のために(笑)。
猫様のために、壁と天井を捧げようかな、と(笑)。

天:今は何匹くらい猫がいるんですか?

カ:今は3匹ですね。
最近ちゃんちゃな子が増えたので、その子のためにも拡張をしたいなと。

天:あっちこっちひっかかれてもいい感じにしたい、と。

カ:ひっかかれるというよりは、物を落とされるとか、ひたすらジャンプしたい子なので、やっぱり高さが必要だと思いまして。
天井近くを歩けるものを作ろうかと。
最近、日曜大工に目覚めたところもあるので。

天:よく、狭い道で猫と猫が向かい合っていて、無理やりするりとすれ違う、みたいな場面とか見ますよね。

カ:あー、ありますね。
ただ、ウチだとそんなことができない猫がひとりいまして、体重11キロ越えの、僕の腰をやった張本人が(会場爆笑)。

天:猫で二桁はすごいですね。

カ:そうなんですよ。
もう小型犬くらいな猫がいるんですけど、そいつがどうしてもすれ違えないので。

天:そもそも高い所に登るか怪しい、みたいな感じですか?

カ:そうですね、なかなか登ってくれないですね。
まあそんな感じで、最近は日曜大工にも挑戦しております。

天:なるほど。

カ:天夢さんは何かありますか、挑戦していること。
僕、天夢さんって、絶対挑戦したくない人だろうな、って思っているんですけど(笑)。

天:(笑)。挑戦、っていうほどじゃないんですけど、僕、最近お風呂屋さんとか温泉が大好きで。

カ:「温泉大好き!」って天夢さん、10年前から言ってますけどね(会場爆笑)。

天:もうね、10年間ずーっと温泉に行き続けているのは、たぶん挑戦に入ると思う(笑)。

カ:なるほど、どこまで記録を伸ばせるかっていう挑戦なんですね。

天:そう、どこまで伸ばせるかな、と。
最近は2時間くらい浮いています(笑)。

カ:なるほど。天夢さんは天夢さんで安心しました(会場爆笑)。

天:ありがとうございます(笑)。

司:では、残り時間も少なくなって来ましたので、最後にあの質問をやってほしいそうです。

カ:あ、そうでした!
では、『E☆2』が13周年ということで。

天:なんと!
いつの間にかそのようなことに。

カ:だいぶ進んでいますね。ということで――。

Q.13年前、皆さんは何をしていましたか?

司:そういえば、カントク先生はまだ最初に答えてないですよね?

カ:あ、僕ですか?(笑)
13年前は、僕はまだこの業界に夢を持っていたと思います(会場爆笑)。
夢と希望があるんじゃないかと、キラキラしていた頃ですね(笑)。

天:13年前というと、2005年ですか?
2005年だと、僕がカントクさんに「夢があるよ!」っていうのをチラつかせて(笑)、引き込んでから「うっそぴょーん!」みたいなことを言ってた時期な気がする(会場爆笑)。

司:怖いですね~(笑)。

カ:そうですね、当時は天夢さんの言うことを聞いて「すごいことを言う人だな~」と思っていたんですけど、何ひとつ参考にしなくていいということを(会場爆笑)、それからしばらく経ってからわかったというか(笑)。
たしか、その頃でしたよね?

天:その頃ですね(笑)。
「入れちまえばこっちのもん」っていう感じでしたね(笑)。

カ:はい(笑)。
じゃあ改めてピロ水先生、13年前はどうでしたか?

ピ:13年前は高3だったので、大学受験をしていました。

天:じゃあ、まだイラストとかそれどころじゃない、みたいな感じですかね。

ピ:はい。
もう本当に、その頃はオタクでも何でもなかったので。
たぶん普通にゲームとかをしている時期だったと思います。

カ:受験勉強はしましたか?

ピ:してないです(会場爆笑)。

カ:してないんですか(笑)

天:じゃあ次は、てぃんくるさんいきますか。

て:私ですか?(笑)

天:なんかもう、答えが安定していそうだから訊いても大丈夫かな、と(笑)。
13年前は何をしていましたか?

て:何をしていたかな、と思い出していたんですけど、もうイラストレーターとしては活動していた頃ですね。
でも生活ができなくて「今月あと200円しかないや……」ってお金を数えていました(会場爆笑)。

天:何回数えても200円しかない、みたいな感じですか(笑)。

て:でもその年から連載とか、画集の話とかが来たので、なんとかなったんですよね。

カ:じゃあ、ちょうど希望が見える瞬間の時期だったんですね。

て:そうですね。

カ:本当に良かった。
守ってあげたい(会場爆笑)。

て:ありがとうございます(笑)。

カ:じゃあ次は珈琲さん。

珈:はい、僕は死体を塗っていました。

カ:死体ですか……?

珈:死体の彩色をしていましたね。

カ:ああ、グラフィッカーのお仕事で?

珈:はい。

なんか僕のところに死体ばっかり来ていたんで「死体処理班」って言われてましたね(会場爆笑)。
サスペンスゲームの、そういう事件とかのグラフィックって結構難しいんですよ。
血の表現とか、一歩間違えればギャグに見えちゃうんです。
だからシリアスに見せるために「一番死体が上手いやつに」ってなって、そしたら僕しかいなかったっていう(笑)。

天:その死体のグラフィックをひたすら塗っていたんですか?

珈:ひたすら塗ってましたねー、2005年の頃は、ちょっと心が病んでいたかもしれないです(会場爆笑)。
だから、グラフィックの仕事はもうやっていた年ですね。
原画は全然やっていなかった頃です。

カ:なるほど、ありがとうございます。
では、そろそろお時間なのですが、最後に聞きたい質問ということで。

Q.てぃんくる先生、今日は元気ですか?(会場爆笑)

天:ちなみにこれ、原文ママです(笑)。

て:私だけ名指しですか?(笑)

カ:お客様からお気遣いを頂いております(笑)

て:お気遣い……ありがとうございます(笑)。そんなに元気に見えないですかね?(会場爆笑)

天:いや、元気なら元気と答えて頂ければ(笑)。
いつも通りの感じに見えますし。

カ:そうですね、「いつもより肌色は乗っているかな?」っていう感じはします(笑)。

て:ライトのせいですかね?(会場爆笑)
これ、新しくなりましたよね?

司:はい、新しくしました(笑)。
では改めて、てぃんくる先生、今日は元気ですか?

て:……たぶん(会場爆笑)。

司:終盤に差し掛かって、たぶんって言われるという(笑)。

天:でも、元気だそうです(笑)。
というわけでお時間が来てしまいましたが、今日ははたして司会ができていたのかどうか(笑)。

カ:なんだかんだで、お互いただしゃべっていただけ、という感じではありますけど(笑)。

天:騒いでいただけ、みたいなね(笑)。
こんな感じで良かったんでしょうかね?

司:大丈夫です!

カ:ありがとうございます。
それでは最後に、それぞれ締めの挨拶を頂きたいと思います。
今日は私たちがMCなので、順番は僕たちから指定させて頂きます。
じゃあまず――(目を逸らす3人)

司:誰も目を合わせないですね(笑)。

カ:じゃあ……てぃんくる先生から(笑)。

司:あ、優しさが見えましたね(笑)。
毎年、てぃんくる先生が締めの挨拶を務めることが多かったですからね。

て:はい(笑顔)。

カ:その顔が見たかった(会場爆笑)。

て:今回はおふたりがMCということもあり、色々と新しかったですね、やっぱり。

カ:新鮮さはありましたね。

て:いつもと違った楽しさがあって、とても時間が短く感じました。

天:みんなでしゃべりましたからね。

て:そうですね、とても楽しく過ごさせて頂きました。
なので、皆さんも同じように楽しんで頂けたなら嬉しいです。
本日はどうもありがとうございました(会場拍手)。

天:じゃあ次は、ピロ水さんお願いします。

ピ:はい。
僕は今日、この会場に来た時にかなり緊張していて、先生方にお会いする前が一番緊張していたんです。
でも皆さんすごく優しい方々ばっかりで、気さくに話しかけて頂いたりして、ここに立つ直前には、ほぼ緊張はなくなっていました。
東京の座談会に参加させて頂くのは初めてだったんですけど、すごく温かく出迎えて頂きましたし、僕自身はすごく楽しかったので、皆さんも楽しんで頂いたなら良かったかな、と思います。
今日はありがとうございました。(会場拍手)

カ:まさにフレッシュですね。
才能ごともぎ取りたいですね(笑)。
では最後に珈琲さん、バッシリ締めてください。

珈:え、バッシリ?(笑)
どうしよう、特にそんなに笑いを取れるようなこと言えないんですけど(笑)。
まあ、さすがにもう何回もお会いしているので、なんか一年に一回の、飲み会の延長みたいに感じる面もあるくらい慣れてきたというか。

カ:そうですね、長くしゃべるのはこのイベントくらいですからね。

珈:インタビューとかはあるんですけど、あれは一問一答なので。イラストレーターはあまりしゃべる機会がないので、本当に一年に一回の公開処刑が(会場爆笑)、楽しみになって来ているので、また来年も開催して頂き、呼んで頂けたら嬉しいなと思いつつ、今日は司会、お疲れ様でございました。

天:ありがとうございます。

珈:司会が非常にフレッシュな感じでしたね。
ということで、本日はありがとうございました(会場拍手)。

カ:では最後に我々今回MCの版ということで、私、カントクが先に(笑)。

天:はい(笑)。

カ:今までいろんなお仕事をさせて頂きましたけど、MCという仕事は初めてになります。
神絵祭が一体、クリエイターをどうしていきたいのか、僕にはちょっとわからなくなって来ていますが(会場爆笑)。
まあ、来年もきっと、何かしら仕掛けて来るだろうと思われますので、ぜひぜひ次回もまたお越しください。
今日は最後までありがとうございました(会場拍手)。

天:というわけで、最後の締めをどうしてグダグダな僕に持ってきたのか、というところですが(笑)。
今日一日ですね、こうやって5人で仲良く話していけたので、それはそれで皆さんも楽しんでもらえたかと思います。
たぶん来年も、さっきカントクさんが言ったように何かしら不思議な企画を持って来てくれると思うので、その時はまた全員で犠牲になりつつ(会場爆笑)、なんとか支えて盛り上げていけたらいいのかな、と思います(笑)。

カ:すごいですね、僕、昨日ちょっと悩んでいましたからね、ひとりで(笑)。

天:なんかものすごく一生懸命、色々考えていましたもんね。

カ:来年は辛い目に遭わないといいですねー(笑)。

天:はい。
というわけで、締めになったのかわからないですけどこんなところで(笑)。
本日はありがとうございました!(会場、盛大な拍手で幕を閉じる)

先生方、今年もとても素敵なお話をありがとうございました!
次の無茶振り——いえ、企画もどうぞお楽しみに!

さて、久々の復活となりました『そこまで聞いて委員会』はいかがでしたでしょうか?
イベントや神絵祭の空気が少しでも伝わったなら幸いです。
次回の神絵祭も、皆様のご来場を心よりお待ちしております!(編)

©E☆2

神絵祭 -夢-