神絵祭

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【新作版画紹介】美和野らぐ先生『夕霧の余韻』

美和野らぐ先生の6月に発表された新作は、
大胆かつ繊細で、凛とした美しさに目が釘付けになる一作です。

Miwano Rag’s comment=============================

◆イラストのテーマを教えてください。
2024年の辰年をテーマに、「辰」から着想を得た刺青をモチーフに表現しました。

◆描いていて楽しかったところはどこですか?
頸から背中にかけてのラインが元々好きだったので、そこをメインに描けたことが、楽しかったです

◆版画の色校正をご覧いただいた感想をお願いします。
発色はもちろん、背景の金の部分は何度か調整を重ねました。
インテリアとして飾っていただけるような作品を目指したので、最終的にそのイメージにふさわしい、華やかで雅な仕上がりになっていて嬉しかったです。

◆ご覧いただくお客様へメッセージをお願いします。
艶やかさや妖艶さを作品に込めたので、その雰囲気を感じて楽しんでいただけたら嬉しいです。

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版画の素材はリバイバルボードという、木を使った板を使用しました。
背景の筆のデザインを金箔で表現したいという美和野先生のご希望があったため、和を感じられ、温かみがあり、金箔を使って表現が出来る素材、という点からリバイバルボードで製作してみようということになりました。
先生のお気に入りの背景の「金」の部分は、リバイバルボード版では初使用となりました。

何度か調整を重ね先生にOKいただいた金は、少し墨感がある、墨汁と金を混ぜたようなシックでいて上品な仕上がりとなりました。
さらに後ろの背景は実は真っ白ではなく、ごく薄いブルーグレーをグラデーションで引いています。これも美和野先生のこだわりで、真っ白だと少し寂しい感じがするのでとのことで、データを修正し、ほんのりとしたブルーグレーを添えています。

こちらは色校正にOKのサインをいただいた時のお写真です。
サインが入るとさらに素敵になりますね。

美和野先生のこだわりの版画作品を、ぜひ神絵祭で心ゆくまでご覧ください!