アーティスト特集
記事詳細
緒方てい
INTERVIEW
Q.先生が思う版画の魅力について教えてください。
デジタルでは表現できない光の層や空気の厚みを、職人様の技で版に表現して頂いております。
ディスプレイでは表現できない“実在感”と”実在の光”の競演をぜひお楽しみください。
Q.神絵祭にくる人へメッセージをどうぞ。
プロとして活動を始める直前、(20年以上前だったと思います)
私自身も美樹本晴彦先生の版画を購入させていただいておりました。
振り返れば当時、その版画を手にした直後に、
マンガ『キメラ』(集英社刊)の連載開始の知らせをいただきました。
憧れていたプロの絵の世界に、自分が本当に足を踏み入れていくのだと実感した瞬間でした。
こうして自分の絵が版画になって展示会に
飾られているというのはとても感慨深いです。
「梅雨晴れ間に咲く虹の花」
本作は、『E☆2 frontier Vol.14』(2025年7月)の誌面を飾ったイラスト作品です。
梅雨の晴れ間の一瞬を切り取るように、和傘風のビニール傘に映る虹や川、橋、遠くの街並み、飛び立つ鳥など、瑞々しく情緒あふれる風景が丁寧に描かれています。
版画では、繊細な色彩表現に加え、降り注ぐ雨や傘の雨粒、少女の髪飾りやレース、紫陽花に施された特殊効果が光を受けて美しくきらめきます。
虹を映した傘や雨粒が七色に輝く、版画ならではの幻想的な美しさをお楽しみいただける一作です。